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プロジェクト目標を設定する方法

writing by Osamu Hirayama *このコラムはiPM naviで配信しています 上手にプロジェクト計画書を作るPMは、きちんと目的と目標を分けて考えています。 目的は、なにを実現するのか。 目的を達成させるための絶対条件のことです。 これを、ごっちゃにしてプロジェクトの目的なのか目標なのか、曖昧な計画書を作るPMも多くいます。 なぜ、目的と目標が混合するのでしょうか? それは目標とする要素を、知らないからです。 プロジェクトの目標は、品質目標・コスト目標・スケジュール目標の3つとなります。 これらに、しっかりと数値を設定できるPMは優秀なマネージャーと呼ばれ、プロジェクトも成功に導ける人です。

 

監修:MASA 2004年に大手コンサルファームBにジョイン。大手事業会社をクライアントに持ち、クライアント社内で活用する品質マネジメント基準・開発プロセス基準の策定に従事。また、PMOとしてクライアントのプロジェクト推進及び品質維持に貢献しプロジェクトを成功に導いた。

2016年に大手コンサルファームMにジョイン。

大手エネルギーインフラ会社のガバナンス部門にて、大規模システム開発プロジェクトのマネジメント品質管理に従事。PMOとしてプロジェクト運営における問題点の可視化とプロジェクトマネージャおよび上位層への改善提案によりプロジェクトを成功に導いた。

 

こんにちは、プロコンサルの平山 理です。

私が参加しているiPMでは、PM初心者のスキルアップやDX時代に適応したいPMのリスキリングのサポートとして、iPM TRAININGを運営しています。 このコースの一つとして、『プロジェクト計画書の作り方』を講座として提供しています。 プロジェクトの目的と目標を混合してしまっているPMの方が多いようです。 プロジェクトでは、目的と目標は別物とお考えください。 今回のコラムは大手コンサルファームでも使っている、プロジェクトの目標設定の方法をWHY・WHAT・HOWの順番で解説します。

 

Osamu Hirayamaのキャリア 2001年に大手コンサルファームBにジョイン。 ITコンサルタントとして複数のシステム開発プロジェクトのPM・PMOに従事。 2016年よりSIerの取締役として、BtoC向けスマートフォンアプリ開発サービスのビジネススケールに貢献。 2019年にITコンサルファームを設立。大手金融会社の新規事業のIT担当として、脳機能を定期的に測定することにより、認知機能の変化を把握するシステムの開発を担当し自社ビジネスを拡大。

 

WHAT:目標の設定

目標とは、目的を達成させるための絶対条件のことです。 プロジェクトでは、品質・コスト・スケジュールの目標を設定しなくてはなりません。 これらに対して、目標


とする数値を考えていきます。 目標の対象となる品質・コスト・スケジュールはプロジェクト計画書を作成する中でいくつかの数値が設定されているはずです。 【事例:某企業のプロジェクト目的】

*以降、この事例を使って解説していきます。 このような、プロジェクトの目的があった場合に、品質・コスト・スケジュールに対して、何を?どれくらい?クリアーすれば、目的を達成できるのかを考えていきます。 これが、プロジェクトの目標を設定するということです。

🗒 目的とは何か

今回のコラムは、プロジェクトの目標を設定する方法を解説します。予め目的とはなんぞや?を確認したい方は、こちらのコラムが参考になります↓


WHY:なぜ、目標を設定するのか?

目的を達成するには、いくつかの数値化された要素があります。 プロジェクトを実行する中で、一つ一つの目標をクリアーしなければ目的を達成できません。そのため目標の設定が必要というわけです。

HOW:目標を考える

【品質目標を考える】 品質目標は、プロジェクトの計画段階で作成された品質基準をもとにして考えていきます。 プロジェクトの目的において、品質に関わる部分を見つけ出し、『品質基準』と照らし合わせて絶対条件になり得る数値を探します。 【事例:某企業の品質目標】

事例から考えてみると『スピーディーなセットアップ業務を達成させる』というところに着目してください。 これは、レスポンスタイムが目標になると考えられます。 また、『動画セットアップ業務がキオンの受注処理業務と連動する』という部分は、受入テストの目標になると考えることができます。 このようにプロジェクトの目的を達成するための絶対条件をしてください。 【コスト目標を考える】 コスト目標を設定するには、算出したコストとプロジェクトの妥当性を元に考えていきます。 一般的に、コスト目標は、開発費用・原価率・利益の目標を設定する場合が多いものです。 このコラムでは、クライアントがプロジェクトの目的を達成するために必要となる、開発費用を取り上げます。 クライアントは、プロジェクトの目的を達成で得られる利益に対しての費用対効果という制約があります。 これは、クライアントがプロジェクトを実施する上で妥当な予算と考えています。 また、予算の上限となっているため、コスト目標の数値と考えてください。 制約を逸脱するとプロジェクトの目的が達成できなくなる可能性があるので、しっかりとクライアントの懐事情を確認しましょう。 【スケジュール目標を考える】 スケジュール目標を設定するには、リリース日・主要なマイルストーンを元にして考えていきます。 プロジェクトの目的において、スケジュールが関わる部分を見つけ出し、リリース日・主要なマイルストーンを照らし合わせて、絶対条件になり得る数値を探していきます。 【事例:某企業の品質目標】

この事例で見ていくと、『来年度の事業計画』は、リリース日が目標になると考えられます。 業務システム間の連動テストの品質合格日と考えられるので、主要なマイルストーンとして取り扱い目標として設定します。 このように、プロジェクトの目標を達成する前ったい条件を、品質・コスト・スケジュールから探し出して、適切な目標数値を設定していきましょう。

 

今回は、プロジェクト計画を立てる中で、目的を達成するための目標について解説しました。 目標は、数値で表現されることが重要です。 目標の要素は、3つ。 ・品質 ・コスト ・スケジュール これらに絶対条件となる数値目標を設定していくことが重要です。 品質目標は、プロジェクトの目的において、品質に関わる部分を見つけ出し、『品質基準』と照らし合わせて絶対条件になり得る数値を探します。 コスト目標は、算出したコストとプロジェクトの妥当性を元に考えていきます。(今回は開発費用を取り扱いました) スケジュール目標は、リリース日・主要なマイルストーンを使って、目的においてスケジュールが関わる部分を見つけ出し、リリース日・主要なマイルストーンを照らし合わせて、絶対条件になり得る数値を探していきます。 品質・コスト・スケジュールの3点セットを使って、適切なプロジェクト目標を作って下さい。 最後まで読んでくれて有難うございました。

 

わたしのコラムで、あなたのお役に立てれば幸いです。

炎上プロジェクトの火消し役が多かったことから、炎上させないマネジメント、問題プロジェクトの解決方法、こんなようなコラムを配信していこうと思ってます。

ぜひ今後とも応援を宜しくお願いします。

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